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渡邊 美紀*; 天野 光
JAERI-Research 97-016, 28 Pages, 1997/03
液体シンチレーションカウンター(LSC)を用いて線及び線からのパルスを全て測定する従来の測定法は簡便ではあるが、バックグラウンド計数(BG)が高い等の欠点を有する。一方、線及び線によるパルスの立ち上がり時間の違いを利用する-線分別法は、バックグラウンド計数を減少させるため、分析目標値を低減する方法として有用である。本研究では、環境試料中に含まれる超ウラン元素のうち、長期にわたる影響が考えられるAmの親核種で線放出核種であるPuを取り上げ、LSCによる-線分別法を用いた簡便で精度の高い測定法の検討を行った。測定液量の異なる二種の液体シンチレーションカウンターの測定精度の比較、従来の測定手法と-線分別法における測定比較を行い、それぞれの装置及び測定法の特性を明らかにし、Pu測定に最適な測定条件を調べた。
天野 光; 渡辺 美紀*
The 5th Low Level Counting Conf. using Liquid Scintillation Analysis, 0, p.86 - 91, 1996/00
最近報告されているLSCを用いた-線分別法は、バックグラウンド計数を減少させるため、分析目標値を低減する方法として有用である。本研究では線放出核種であるPu-241及び植物や動物体内での残留時間が長く毒性の高いPuの線放射体及びAm-241を取り上げ、液体シンチレーションカウンターを用いて従来の測定法に代わる簡便で精度の高い測定法の開発及び改良を行った。そのために測定液量の異なる二種の液体シンチレーションカウンターの測定精度の比較、従来の測定手法と-線分別法における測定の比較を行い、それぞれの装置及び測定法の特性を明らかにし、プルトニウム同位体測定に最適な条件を調べた。また、得られた手法と併せて放射化学的な方法で汚染土壌中の放射性核種を定量し、深度分布等を調べた。
H.Derrien*
JAERI-M 93-251, 14 Pages, 1994/01
最近、Puの核分裂断面積がWagemans等によって測定された。彼らは、以前に報告されたデータに反して、熱中性子エネルギー領域の断面積が1/法則に従っていることを見つけた。その結果、核データ評価に使われた実験データの再規格化が必要になった。この再規格化を考慮にいれて、ENDF/B-VIに格納されている共鳴パラメータの改訂を行い、その結果、熱中性子エネルギーから300eVで核分裂断面積が平均約3%小さくなった。
梅澤 弘一; 鈴木 敏夫; 市川 進一
Journal of Nuclear Science and Technology, 13(6), p.327 - 332, 1976/06
被引用回数:17種々同位体組成のプルトニウム試料(20-39g)を、高分解能Ge(Li)検出器で測定した。計数したのは、Puの43.5kev、Puの38.7keV、51.6および129.3keV、Puの45.2keV、ならびにPuの148.6keVの各線である。これらの線の相対的な光電ピーク効率をきめるために、Puの3本の線を内部標準に用いて、経験的な効率曲線をつくった。プルトニウム試料中に自発蓄積するUとmの放射能に対する補正法とともに、データ処理について詳述する。また、線スペクトロメトリの結果と質量分析データとを比較して、プルトニウムの各線の分岐比の値をもとめた。